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①上半身裸になった瞬間、現実が迫ってきた——入院初日

入院から手術まで
入院した日のことは、詳細には覚えていない。

ただ、朝の早い時間帯に主人に荷物と一緒に病院に送ってもらい、

入院手続きをした記憶は残っている。

保険は最低限で、1日5,000円の入院給付が「5日目から」出るタイプだった。
だから最初から個室を選ぶ余裕はなく、6人部屋に入った。

部屋に通されて、周りの人に軽く挨拶をした。
それから病院のパジャマに着替えることになり、上半身裸になった瞬間、現実が急に迫ってきた。
「自分はいま、入院しているんだ」と、改めて突きつけられたような感覚だった。

自分の右胸を見て、そっと触った。
「今日でお別れなんだ、、、」と改めて思った。
でも同時に、今までずっと自分の体の一部としてそばにいてくれたことが、

ありがたくて仕方なかった。

「今までそばにいてくれてありがとう。今日でお別れだね。」
そう心の中で思って、写真を撮っておこうと考えついた。

その瞬間、看護師さんに声をかけられた。
『すいません、今先生が空いたので早めに1階に来てください』

急かされるように足早に診察室へ移動してそこから一気に検査の流れが早くなった。

先生の診察、麻酔の説明、手順の確認。
病院の中を目まぐるしく動き回り、病室に戻ってきたのは気付けばお昼過ぎ。

机の上には、もう昼食のトレーが置かれていた。

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