PR

私が迷わず自家組織再建を選んだ理由

きっかけから入院まで

直感的に「自家組織」と決めていた

再建方法を選ぶとき、
私は驚くほど迷いませんでした。

正直に言えば、ほとんど悩まなかったと言っていいと思います。

「自家組織にしよう」

それは理屈というより、直感に近い決断でした。


インプラントに感じていた違和感

インプラント再建についても調べました。
けれど、どうしても気になる点がいくつかありました。

まず、触ったときに少し冷たさが残るということ。

もちろん個人差はあると思います。
それでも私は、“自分の体ではない感覚”が残ることに引っかかりました。

胸は見た目だけでなく、
自分が触れたときの感覚も大切にしたい。

そう思ったのです。


将来的に取り替えが必要かもしれない不安

もう一つ大きかったのは、将来のことでした。

10年後、あるいはそれ以上先に、
インプラントが劣化すれば再手術が必要になる可能性がある。

一度大きな手術を経験するだけでも怖いのに、
「将来また手術をするかもしれない」

その前提を抱え続けるのは、私には重く感じました。


日常を制限したくなかった

私はうつ伏せで寝ることがあります。
子どもの頃から、漫画をうつ伏せの姿勢で読むのが好きでした。

何気ない、私の習慣です。

インプラントの場合、強い圧迫はあまり推奨されないこともあると知り、
その日常まで制限されるのは嫌だと思いました。

再建は特別なものではなく、
“日常の延長”であってほしかったのです。


決定的だった「歳を重ねたときの姿」

一番の決め手はここでした。

人は歳を重ねると、体全体が少しずつ下へと変化していきます。

自家組織なら、自然と同じように下がっていく。
でもインプラントは、右胸だけがピンと張ったままになる可能性がある。

そのアンバランスさを想像したとき、
私の中で答えははっきりしました。

私は、
自然に、自分の肉で、自然に垂れていってほしかった。


お腹の脂肪を使うと聞いたときの本音

私の場合、先生から
「背中ではなく、お腹から組織を取ります」と説明されました。

ちょうどお腹が出始めていた年代。

正直に言えば、

「お腹のお肉がなくなるなら、ちょっとラッキーかも」

そんな気持ちもありました。

命に関わる手術なのに、
そんなことを考えていました。

でも、現実は受け入れつつも、
どこかにメリットを見つけないとね。


手術後に残ったもの

実際、手術後は本当にお腹がぺったんこになりました。

大きな横一文字の傷跡は残りました。
私の皮膚は傷がつくとケロイド状になりやすい体質らしく、
5年ほどはオレンジ色の傷が、切腹のように右から左へはっきり残っていました。

今も、遠くから見ても分かるくらいには残っています。

それでもその時、
鏡の前にはスタイルの良い私が立っていました。

複雑な気持ちでしたが、
どこか救われる思いもありました。


そして7年後の今

あれから7年。

少しずつ体重も増え、
お腹は元に戻りつつあります。笑

人の体は正直です。

でも、それも含めて“自然”。

私は今でも、あの選択を後悔していません。

大切にしたいこと

誤解してほしくないのは、
これはあくまで私の選択だったということです。

インプラントを否定しているわけではありません。

実際、同じ病室の方は私以外みなインプラントを選択していました。

それぞれに理由があり、
それぞれに正解があります。

再建方法に優劣はなく、
あるのは「その人に合うかどうか」だけ。

私は私の未来を想像して選びました。

それだけのことです。

インプラント再建のメリット(別の視点から)

① 手術部位が一か所で済む

自家組織の場合は、胸以外にお腹や背中にも傷ができます。
一方インプラントは、基本的に胸のみ。

「他の部位に傷を増やしたくない」という人にとっては大きなメリットです。


② 体型に左右されにくい

自家組織は、十分な脂肪がないと選択できない場合があります。
痩せ型の方には適応が難しいケースもあります。

インプラントは体脂肪量に関係なく選択できるため、
体型の制限を受けにくいという利点があります。


③ 手術時間が比較的短く、出血量も少ない傾向

自家組織再建はマイクロサージャリー(顕微鏡手術)になることが多く、手術時間が長時間に及ぶ場合があります。

インプラントは比較的シンプルな手技のため、
身体への負担が軽いケースが多いとされています。

特に体力に不安がある場合には現実的な選択肢になります。


④ バストの形をコントロールしやすい

インプラントはサイズや形状を選ぶことができるため、
左右差の調整や希望のボリュームを比較的コントロールしやすいという特徴があります。

「以前より少しボリュームを出したい」
「左右差を整えたい」

という希望に応えやすい面があります。


⑤ 手術跡が比較的目立ちにくい場合がある

お腹を横断するような大きな傷はできません。

傷の範囲を最小限に抑えたい人にとっては、
心理的な負担が少ないという側面もあります。


⑥ 将来の技術進歩の恩恵を受けられる可能性

インプラントは医療技術の進歩とともに改良が進んでいます。

将来的により安全性の高い製品が出れば、
入れ替えという選択肢でアップデートできるという考え方もあります。

これは自家組織にはない特徴です。

最後に

再建方法には、それぞれに理由があり、
それぞれに大切な背景があると思います。

どちらが正しい、どちらが優れているという話ではありません。

人それぞれ、体も違えば、価値観も違う。
選択も違って当然です。

ここに書いたことは、あくまで私自身の体験と感じたことです。

一つの事例として、
どなたかの参考や安心材料のひとつになれば嬉しく思います。


タイトルとURLをコピーしました