同居生活が始まりました。
最初は、義理の母も
「もう一人、娘ができたみたい」
そう言って、喜んでくれていました。
私も、できるだけ良い関係を築きたいと思う反面
とても気を遣って過ごしていました。
気になったことがあってもそれは、お互い様だと、自分に言い聞かせていました。
「洗濯物、終わってるよ」
(早く干しなさい、という意味)
「階段、掃除されてないよ。ゴミが落ちてるよ」
(週に2回は掃除機をかけ、普段はクイックルワイパーを使っていました)
「出かける時は一声かけて。心配だから」
誰と、どこへ行き、何時に帰るのか。
すべて報告してからでないと、怒られてしまいます。
きっと、悪気はなかったのだと思います。
むしろ、親切心だったのかもしれません。
でも、
義理の母に言われる言葉と、
自分の母に言われる言葉は、やはり違いました。
聞き流せる日もあれば、
どうしても心に残ってしまう日もあります。
ある日のことです。
会社の同僚と休みを合わせ、ランチの約束をしました。
少しお洒落をして、2階から降りていき、
出かける前に1階にいる義理の両親へ報告します。
「友達とランチに行って、4時には帰ってきます」
返ってきた言葉は、たった一言。
「行ってらっしゃい。いいわね、若い子はお金があって」
その言葉が、胸に引っかかりました。
今でも、はっきり覚えています。
自分で働いて、家にもお金を納めていて、
たまに行くランチの、何がいけないのだろう。
非難されているように感じてしまい、
とても嫌な気持ちになりました。
結局、ランチも心から楽しめず、
約束どおり16時には帰宅しました。
そんな環境の中で、私は24年間、生活していました。

