平日は仕事で走り回り、休日はアルツハイマーの母の面倒を見る。
そんな毎日が、いつの間にか当たり前になっていました。
忙しいとか大変だとか、いちいち考えなくなり、やるべきことを淡々とこなす。それが私の日常でした。
誰かのために動き続ける生活は、気づかないうちに自分を後回しにしてしまいます。
「私がやらなきゃ」「私しかいないから」
そう思いながら過ごすうちに、自分がどうしたいのか、何を感じているのかを、あまり考えなくなっていました。
今日は久しぶりに、一人で東京に来ました。
特別な予定があったわけではありません。
高級ホテルのラウンジでコーヒーを飲みながら、こうしてこのブログを書いています。
誰にも急かされず、誰の様子も気にせず、ただ静かに自分の言葉を書いている時間です。
人生は短い、とよく言いますが、こうして振り返ると本当にそうだと感じます。
結婚して、子育てをして、大きな病気をして、離婚を経験し、ロマンス詐欺に遭い、転職をして、股関節の手術をして、今は母と同居している。
なかなか息つく暇のない人生でした。
それでも、毎日は止まることなく続いていきます。
だからこそ、時々は自分にご褒美が必要だと思うようになりました。
今日は少し贅沢をして、一杯2000円のコーヒーを飲むために、ここに来た。
もちろん、その分は残業して働きました。
誰かのためだけではなく、自分のために働いた時間だと思うことにしています。
正直に言うと、優雅にくつろげているかというと、そうでもありません。
仕事をしていたり、2000円という金額に内心びびっていたりもします。
それでもいい。今の私にできる、これが精一杯の「贅沢」なのだと思います。
今夜は一人、何も予定を入れずにバーで少し過ごし、高級ホテルから歩いて、少し安いホテルに戻ります。
そして、静かに眠る。
誰にも気を使わず、誰の世話もしない時間。
それだけで、また明日を生きていける気がしています。
