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乳がん全摘後から乳房再建へ|腹部皮弁を選んだ理由

乳房摘出後、仕事、乳房再建まで

※画像はイメージです

最初の手術から約10ヶ月。いよいよ再建手術の日がやってきました。

エキスパンダーでバレーボールのように膨らんだ右胸とも、もうすぐお別れです。

再建までの道のり、そして手術を前にして私が考えていたことを、そのまま書きます。


再建するなら、できるだけ自然な感じにしたい

「再建するなら、できるだけ自然な感じにしたい」

手術を前にして、そう思っていました。

腹部皮弁という方法を選んだのは、自分のお腹の組織を使って胸を作れるからです。

インプラントという選択肢もありました。でも10年後にまた手術が必要になるかもしれない——それが嫌でした。自分の一部で再建できる。お腹に傷は残るけど、それは気にしない。それが、私の選んだ理由です。

※インプラントを選ぶ方にも、それぞれの大切な理由があります。どの方法が正解かは、人それぞれです。

お腹への傷、約10時間という長い手術——負担が小さくないことはわかっていました。

でもよく考えてみたら、大変なのは先生です。私は麻酔で寝ているだけ。ここは先生の力に思いっきり甘えよう。そう思ったら、なんだか気が楽になりました。


腹部皮弁とは何か

腹部皮弁とは、お腹の皮膚や脂肪を移植して胸を作る手術です。

シリコンなどの人工物を使うインプラントとは異なり、自分自身の組織で再建するため、体になじみやすいのが最大の特徴です。

年齢を重ねるにつれて体型が変わっても、再建した胸も一緒に変化していく——そんな「生きた再建」とも言えます。

私が最初にこの方法を聞いたとき、

「自分の体の一部で作れるんだなあ」という驚きがありました。

なぜ10時間間かかるかというと、お腹から脂肪を移植しただけでは壊死してしまうので血管の一本一本を繋げるそうです。すごい医療技術だと思いました。

再建方法については、国立がん研究センターの公式情報も参考になります。https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/reconstruction.html


再建手術の日——また病院に戻った朝

10ヶ月ぶりに、また病院の大部屋に入りました。

「よし、また頑張るか!」と思いました。

最初の手術のときとは、気持ちが違いました。あの頃は「乳がん」という言葉の重さに、まだ慣れていなかった。

でも今回は違う。自分で選んで、自分で決めて、ここに来ている。

不安よりも、「これで自分がどう変わるんだろう」という好奇心の方が強かったかもしれません。

バレーボールのような右胸とも、今日でお別れです。お世話になりました。

これから約10時間の手術。先生、頑張ってください。

あとは先生に任せて、目が覚めたら新しい自分になっているでしょう。

そう思いながら、手術室に入りました。


よかったこと・覚悟が必要なこと

よかったこと

一番は、見た目が自然なことです。

年齢とともに体型が変わっても一緒に変化してくれます。触った感覚も、時間をかけて少しずつ馴染んでいきました。

覚悟が必要なこと

手術時間は約10時間

お腹に横一本の傷が残ります。回復にも時間がかかりました。

でも私にとっては、「10年後に自然に垂れる」方が重要でした。お腹の傷よりも、後悔しない選択をすること。それだけを考えていました。

どの方法が正解かは人それぞれです。大切なのは「今の見た目」ではなく、いろんな意見を聞いて自分で判断すること——私はそう思っています。


10年後の自分に聞いてみて

再建するかしないか、どの方法を選ぶか。

正解は一つではありません。

インプラントにも、再建しない選択にも、それぞれの大切な理由があります。どれも間違いじゃない。

ただ私の意見として一つだけ言えるとしたら——

「今の気持ち」より「10年後の自分がどうありたいか」で選んでほしい。

私は腹部皮弁を選んで、今年で手術から9年が経ちました。お腹の傷は残っています。でも後悔は一度もありません。

10年後の自分が笑って過ごせるなら、

それが正解です。


次の記事では、再建手術当日から退院までの記録を書きます。約10時間の手術のあと、目が覚めたとき何を感じたか。体はどう変わっていたか。そのリアルをそのまま届けます。


👉再建手術目覚めたあとから退院までの記録へ続く