退院してしばらくの間は、ブラジャーをつけていなかったと記憶しています。
右胸は全摘しているため、見た目はぺったんこの状態で、左右のバランスも大きく違っていました。最初はその状態に少し戸惑いもありましたが、再建に向けた治療が始まることもわかっていたので、「ここからまた体が変わっていくんだ」と思っていました。
乳がん手術後の生活は、手術そのものとはまた違う意味で、体の変化を感じる時間でもありました。
乳がん手術後に始まったエキスパンダー治療
退院後は、約2週間に1回のペースで通院していました。
通院の目的は、胸の中に入れてあるエキスパンダーに生理食塩水を入れるためです。
エキスパンダーは、乳房再建のために皮膚を少しずつ広げていく医療器具です。
診察室で、ぺったんこになった皮膚の上から注射をして、エキスパンダーの中に少しずつ食塩水を入れていきます。そうすることで皮膚がゆっくり押し広げられ、再建のためのスペースが作られていきます。
エキスパンダーはどれくらい膨らませるのか
私の記憶では、最終的には切除した胸の重さの2倍ほどまで膨らませる必要があると説明を受けた気がします。
ただしこれは私の記憶によるもので、再建方法や医師の方針によって違いがある可能性があります。
乳房再建では、最終的なバランスを整えるため、エキスパンダーの段階では少し大きめに膨らませることもあるようです。
注入量は100ccから200ccへ
私はなるべく早く胸の形を整えたいという気持ちがあり、約半年ほど通院しました。
最初の頃は 100cc程度 から始まり、皮膚が慣れてきた後半になると 200ccずつ 入れてもらうこともありました。
通院のたびに少しずつ胸が膨らんでいき、体が変化していく過程を実感していました。
食塩水を入れた直後の張り
エキスパンダーに食塩水を入れた直後は、胸がかなり張ります。
皮膚が内側から押されるような感覚で、人によっては体調が悪くなったり、強い痛みが出ることもあると聞きました。
幸い私はそこまで強い症状は出ず、張りは感じるものの、日常生活に大きな支障が出るほどではありませんでした。
エキスパンダー期間は右胸だけ大きくなる
エキスパンダーの期間は、胸の左右のバランスがかなり崩れます。
再建のときに左右のバランスを整えるため、右胸は一度大きめに膨らませることもあり、見た目としては右胸だけかなり大きくなる状態になります。
例えて言うなら、右胸だけがとても大きくなり、少し極端ですが「右胸だけ叶姉○の胸のようなイメージ」に近い状態でした。
エキスパンダー期間の服装
そのため普通の服を着ると、左右の違いが目立ってしまいます。
胸のラインが合わないことも多く、服選びには少し困りました。
私はこの期間、
- 大きめの服
- ゆったりした服
- 体のラインが出ない服
を選ぶことが多く、自然とブカブカした洋服ばかり着て過ごしていました。
少しずつ再建へ向けて進んでいく
こうして通院を重ねながら、ぺったんこだった胸の皮膚は少しずつ膨らんでいき、再建へ向けた準備が進んでいきました。
エキスパンダーの期間は、見た目の変化や服装の悩みもありますが、再建に向けた大切な時間でもありました。
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