何度か入院を経験しているので、「慣れている」と言うと少し違うかもしれませんが、
自分なりのルーティーンがありました。
入院生活は非日常です。
だからこそ、自分の軸のようなものを持っていたかったのだと思います。
どんなに同室の人と仲良くなっても、プライベートは守りたい。
入院中とはいえ、気持ちまで開け放す必要はない。そう考えていました。
午後は“自分の時間”と決めて、一人になる時間をつくっていました。
コンビニに行き、おやつとコーヒーを買う。
談話室で勉強をしたり、漫画や本を読んだりする。
仕事や家庭を持っていると、そんな優雅な時間はなかなか取れません。
いつも誰かのために動き、時間に追われていました。
だから入院中は、少し考え方を変えてみようと思ったのです。
これは神様がくれた休憩時間かもしれない
手術で胸を失ったことも、病気になったことも、もちろん悲しい。
けれど、その時間まで暗く過ごさなくてもいい。
できる範囲で前向きに。
できる範囲で穏やかに。
母がよく言っていました。
「物は考えよう」
同じ出来事でも、どの角度から見るかで意味は変わる。
違った側面から自分を見ることは、とても大事なことなのだと、入院生活の中で改めて感じました。

